新卒を捨てて選んだカナダ留学の決断

2週間前、大学から卒業通知が届きました。4年間で無事に卒業できたことに、まずはホッとしています。

しかし、周りの友達は新卒として社会人になる中、僕は今カナダにいます。

卒業式シーズンを迎え、ふと「なぜ自分は社会人としての第一歩を踏み出さず、カナダ留学を選んだのだろう?」と改めて考えるようになりました。

世界を知りたいと思ったきっかけ

大学2年の夏休みにオーストラリアへ1か月間の短期留学を経験し、その後、大学3年と4年の間にフィリピンやカンボジアでボランティア活動をしました。その経験を通じて、「世界にはまだまだ自分の知らないことがたくさんある」と強く感じるようになりました。

最初は単なる好奇心だったかもしれません。でも、次第に「もっと世界を知りたい。そして、それを自分の力にしたい」と思うようになり、それが自分の進むべき方向だと確信するようになったのです。

「今」行かないと後悔する

日本に残って新卒として社会人になる道も、もちろん大切だと思います。安定した生活を送りながらキャリアを積めば、将来の選択肢も広がるし、仕事の経験を積みながら給料ももらえる。それはすごく合理的な選択肢です。

でも、僕にはどうしても「今行かないと後悔する」という気持ちがありました。

社会人になってから海外に行くこともできるかもしれない。でも、僕は飽き性な性格なので、その頃にはもう興味がなくなってしまうかもしれない。だからこそ、「行きたい」と思った今、このタイミングを逃さずに挑戦しようと思いました。

Co-op留学との出会い

カナダには「Co-op留学」という制度があります。これは、専門知識を学びながら、仕事の経験も積むことができるというシステムです。

大学のゼミの先輩に勧められて初めて知ったのですが、調べれば調べるほど「自分が求めていたものにぴったりだ」と感じるようになりました。学びを深めながら実務経験も積める。この仕組みが、僕の留学の決め手になりました。

親の反対、そして決意

とはいえ、両親に留学のことを話したとき、最初は強く反対されました。特に「社会人経験を積んでから海外に行った方がいいのでは?」という意見が強く、なかなか納得してもらえませんでした。

日本での就職は安定しているし、キャリアを積みながら経験を積む方が合理的なのは確かです。だからこそ、両親の意見も理解できます。

でも、それでも僕は「今行かないと後悔する」と思いました。人生の選択に絶対の正解はないけれど、自分が納得できる道を選びたかった。

カナダでの経験

実際にカナダに来て、多くの出会いがあり、多文化に触れることができています。

現在、マクドナルドでアルバイトをしていますが、インド人、フィリピン人、ベトナム人、中国人といったさまざまな国の人たちと働くことができ、それぞれの価値観や文化の違いを実感しています。

「たかがアルバイト」と思う人もいるかもしれませんが、この経験は間違いなく自分の成長につながっています。多国籍な環境で働くことで、異文化理解やコミュニケーション能力が鍛えられています。

就職活動への不安と前向きな気持ち

もちろん、帰国後の就職活動には不安もあります。カナダに来る前も「本当に大丈夫だろうか?」と迷うことはありました。

でも、結局どの道を選んでも、不安がゼロになることはないと思うんです。

仮に新卒で就職していたとしても、もし会社が合わなかったら辞めることだってあり得る。そう考えれば、「自分が選んだ道を信じて、今できることを精一杯やるしかない」と思えるようになりました。

これからの目標

カナダに来て学んだことや経験したことは、きっと今後の選択肢を広げてくれるはずです。まだまだやりたいことはたくさんあります。

この留学を通じて得た知識やスキルを活かして、次のステップにつなげていきたい。自分の成長を感じられるこの期間を無駄にせず、コツコツと積み重ねていこうと思います。

まとめ:自分の道を選ぶこと

「新卒を捨てて選んだカナダ留学」は、決して簡単な決断ではありませんでした。でも、自分の気持ちに正直になり、少しでも早くやりたいことに挑戦しようと決めた結果、今は充実した日々を過ごせています。

この選択が正しかったかどうかは、まだ分かりません。

でも、少なくとも後悔はしていません。

だからこそ、これからも自分の選んだ道を信じて、一歩ずつ前に進んでいこうと思います。

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