カンボジアで先生をしてみたら、先生の見方が変わった話

1. はじめに

僕は大学3年の2月と大学4年の11月に、それぞれ1か月間、カンボジアで海外ボランティアに参加しました。活動内容は、首都プノンペンから離れた小学校での英語指導。1回目は主に6年生、2回目は学年を問わず参加する生徒たちを対象に英語を教えていました。

先生として小学生たちと接する中で、率直な感想は……

「めっちゃ大変」 でした。

授業の準備から実際の指導、さらに授業後の振り返りや翌日のカリキュラム作成まで、常に考え続ける日々。僕は教員志望でもなく、塾講師経験もなかったため、授業の組み立て方や教授法、生徒の疑問への対応など、できないことだらけでした。

さらに、「人に教える」こと自体が初めての経験であり、しかも異国の地で第二言語としての英語を教えるという、なかなかチャレンジングな状況。そんな環境の中で、僕の先生に対する見方は180°変わりました。


2. カンボジアのボランティアに参加した背景

少し話はそれますが、僕がなぜカンボジアでボランティアをしようと思ったのか、その背景を紹介します。

実はカンボジアでのボランティアは僕にとって2回目の海外ボランティアでした。初めての経験は大学2年の春休みに訪れたフィリピン・セブ島。

セブ島では、スタディツアー形式のボランティアに参加し、墓地で勉強する子どもたち、川の上で生活する人々、孤児院、ごみ山などを訪れました。そこに広がっていたのは、日本では決して見ることのない光景ばかり。まさに衝撃の連続で、僕が国際支援に興味を持つ大きなきっかけとなりました。

ただ、フィリピンでの滞在は1週間のみ。見えたのはほんの一部に過ぎません。もっと世界を知りたい、他の国の教育問題についても学びたい——そんな思いから、カンボジアでの英語指導ボランティアに参加することを決めました。


3. 先生って大変

さて、話をカンボジアでの英語指導に戻します。

小学生たちの先生として、日々の授業を考え、実施する中で痛感したのは、「先生って、こんなに大変なのか」 ということ。

先生は単に授業をするだけではありません。

  • 生徒一人ひとりの理解度を把握し、つまずきを解消する
  • みんなが楽しめる授業を考え、準備する
  • わかりやすく、丁寧に説明する

これらを毎日こなすのが先生の仕事。しかも、実際の学校の先生は授業だけでなく、進路相談や部活動の顧問など、さまざまな業務を抱えています。

僕自身、短期間ながら先生の立場を経験してみて、その偉大さに気づかされました。

「もっと話を聞いてくれー!」

授業をする側になって初めて、先生がどれだけ準備をしているのかを実感し、それでも生徒が飽きてしまう瞬間があることも知りました。

特に小学生は、授業がつまらないと露骨に態度に出します。

友達を誘ってトイレに行き始めたら、もう授業に飽きているサイン。

そして、英語が苦手な子でも

「Teacher, go to bathroom!(先生、トイレ行く!)」

だけは完璧に言えるようになっていきます(笑)。


4. 先生の視点で見えたこと

このボランティアを通じて、僕は先生という職業に対する見方が大きく変わりました。

授業を一つ作るのに膨大な時間がかかること。

生徒の表情やリアクションを見て、理解度を瞬時に判断しなければならないこと。

ただ教えるだけでなく、「どうすれば楽しく学べるか」を常に考えること。

教師という仕事の大変さを知ることで、学生時代に授業中寝てしまっていた自分を申し訳なく思いました。

この経験を通じて、教育の価値や、先生が日々どれだけ努力をしているのかを深く理解できたと思います。


5. さいごに

教師の立場を経験したことで、先生が日々どれだけ大変なことをしているのかを実感しました。ただ知識を伝えるだけでなく、生徒の理解度を見極めながら授業を進めたり、飽きさせない工夫をしたりと、想像以上に考えることが多かったです。

この経験を通して、教えることの難しさと、それ以上にやりがいの大きさを感じました。もし海外ボランティアに興味があるなら、ぜひ挑戦してみてほしいです。実際に現地で関わるからこそ見えてくるものがあり、価値ある経験になるはずです!

最後まで読んでくださり、ありがとうございました! 少しでも海外ボランティアの魅力が伝わっていたら嬉しいです。

これからも自分の経験をシェアしていくので、ぜひまた読みに来てください!

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